試合結果詳細

📘 2025年11月16日 練習試合レポート

MFヤンキース 0 – 1 府中レイダース

秋の気配が深まる貝取南野球場で行われた一戦は、終始投手戦の様相を呈した。
MFヤンキースは先発・一関温大が気迫のこもった投球で完投するも、打線が最後まで援護できず0-1の惜敗。
内容自体は拮抗しており、ほんのわずかな綻びが勝敗を分ける結果となった。

⸻

📝 試合展開詳細

■ 前半（1～3回）

試合は序盤から互いにゼロを並べる展開。
一関は立ち上がりからテンポよくストライク先行で攻め、速球と縦の変化球を織り交ぜて三者凡退のイニングも作る安定した投球を披露。

ヤンキース打線は玉田・野尻の上位が相手投手のボールに対応しきれず、打球が上がらずゴロアウトが多くなる苦しい立ち上がり。
ただし三振で崩れるのではなく、コンタクトはできており、徐々に相手投手の球筋を掴み始めていた。

⸻

■ 中盤（4～5回）

この時間帯に MFヤンキースは複数回走者を出すも、後一本が出ず無得点。
• 4回 小林：センター前へ鋭いヒット
• 5回 藤原暁人：投手へのの内野安打

と流れを作りかけたが、続く打者が低めの変化球に苦しみ得点には結びつかなかった。
特に相手投手はここからスライダー系のボールを増やし、ゴロを量産する展開。
チーム全体でやや打球が弱く、深く外野へ運ぶ当たりが見られなかった。

守っては一関が淡々とアウトを重ね、4・5回もゼロに抑える。
バックも大きな乱れはなく、安定した試合運びを披露した。

⸻

■ 終盤（6～7回）

均衡が破れたのは5回表。
相手の上位打線に対し、一関は粘りながらも失点を1つ許す。
ただし球威は落ちておらず、コーナーに集めた投球は依然として精彩があった。

その裏、MFヤンキースは反撃の糸口を掴む。
代打の助っ人Aが四球で出塁し、続く緑川も粘って四球を選んだ。
しかし得点圏のチャンスをものにできず、最後まで本塁が遠い展開となった。

最終回には田口が三遊間を破るヒットを放ち反撃ムードを作るが、あとが続かず試合終了。
0-1のまま惜しくもタイムアップとなった。

⸻

🎯 一関 温大：7回115球の“孤高の完投”

この日の主役は間違いなく一関。
• 7回 115球 完投
• 被安打5・失点1（自責1）
• 奪三振5
• 四球2

打たせて取る投球を軸にしながらも、要所では三振で締める内容。
特に終盤でも球威が落ちず、7回にはむしろギアを上げたかのような鋭い真っ直ぐを投げ込み、相手を押し込んだ。

打線の援護さえあれば勝って不思議ではない素晴らしい内容で、「負けがつくには惜しすぎる完投」だった。

⸻

📊 主な野手成績
• 小林 将大：センター前ヒット
• 藤原 暁人：投手へのヒット
• 田口 侑汰：三塁線を破る内野安打
• 緑川 咲：四球
• 助っ人A：四球

※保坂に一度記録された失策は、実際にはファンブル進塁がなかったため「ヒット扱い」に修正（＝実質チームノーエラー）

全体として内容は悪くなかったが、三振が多め（チーム計9三振）で、低めの変化球に対応しきれなかった。

⸻

📌 総括：収穫と課題

【収穫】
• 一関の安定感は来季へ向けても大きな武器
• 守備が落ち着いており大きなミスはなし
• 打者のコンタクトは悪くなく、相手投手も良かった中で終盤まで流れを切らさなかった

【課題】
• 得点圏での集中力
• 低め変化球の見極め
• ゴロ量産を防ぐための打席内アプローチの工夫
• 中軸の長打・外野への強い打球の欠如