試合結果詳細

強運だけで掴み取った国体予選の宇治代表。京都府下大会1回戦は一度対戦経験のあるWAKENベースボールクラブさん。前回は24年1月の新春府下大会の2回戦。2−8で完敗している。
試合はクセの強すぎる審判団、広すぎるストライクコールのもと開始され、2回、3回と立て続けに失点しビハインドスタート。春木はテンポこそ良かったものの甘く入った球をことごとく痛打された。
1点を追う3回裏、セーフティバントで出塁した大垣をエンドランで二塁に置き、二死から3番星野のタイムリー3ベースで1点を返す。
その直後、春木のワイルドピッチなどでさらに2点を加えられ1−4とされるもその裏、二死から打線が繋がりを見せる。まずは倉が四球で出塁。続く藤井も三遊間を抜く安打で出塁し二塁一塁とすると、打席には大垣。粘った末にしぶとく食らいついた打球はレフト線へポトリと落とすタイムリーとなった。今シーズン打撃面でもがき続ける男の意地のタイムリーだ。直後、この日1番に入った棚田が初球を完璧に捉えセンターオーバーの2点タイムリー。一気に試合を振り出しに戻した。
こうなれば流れは完全にこちらへ。5回は永田へスイッチし3人をピシャリと抑え攻撃に繋げる。裏の攻撃は代打攻勢で一打勝ち越しのチャンスを作るも無得点。6回は大垣がマウンドへ上がりランナーを出すも危なげなく仕事をやってのけた。するとドラマは最後に待っていた。
最終回となった6回裏、先頭の藤井がこの日2本目の安打で出塁。彼の粘りもすごかった。続く大垣にはセオリーの送りバントのサイン。ここで大垣は見事に三塁手前に転がすとこれを相手三塁手が一塁へ悪送球。ほら、穴なんよ。前回の試合でも監督はしきりに三塁が穴であることを見抜き狙い撃ちを指示していた。このプレーの結果、三塁、一塁とチャンスを広げ、同点タイムリーを放っている棚田は申告敬遠となり満塁。成岡は倒れるも最後は星野が猛打賞となるサヨナラタイムリーを放ちゲームセット。1年越しにリベンジを達成した。
個々が求められた役割に徹し、まさしく全員野球で勝ち取った試合。この流れに乗って次戦も勝ちましょう。